心のパスワード:張立夫の詩⑥「風」「静」「雲」「影」「夜」

◆風                                                                                            
   
もっと君の歌を聞かせてくれ
雲に教えたこと
ぼくにも聞かせて

  ◇  ◇  ◇

◆静

風に連れてきた
寒さの中
疲れ果てた葉は
寝た

  ◇  ◇  ◇

◆雲                                                                                 

張さん(学校の前で)

張さん(学校の前で)

行ってしまうの?
風がないのに?
私を一人にしてまで
行ってしまうの?

  ◇  ◇  ◇

◆影

音を食った

そっと静かに

  ◇  ◇  ◇

◆夜

夜は                               

張さんの詩の一部

静かに
歩く影が
好き
暗闇の中
確かな形

  ◇  ◇  ◇                       

                                 

ノートに向かう張さん

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心のパスワード:張立夫の詩⑥「風」「静」「雲」「影」「夜」 への2件のフィードバック

  1. 山田和彦 のコメント:

    日本語教師を目指している、山田と申します。はじめまして。
    静岡県の浜松市で、嶋田和子さんの講座を受け、このページを知り、張さんの詩を拝見しました。

    ビックリ!日本語で、心を伝えることができるのですね。まさか、詩を日本語で書いてくれるなんて、嬉しいです。それに、日本語に限らず、出身地や育った環境を超えて、感じたことを共に楽しむことができるなんて、すばらしいと思いました。僕は、「影」と「夜」が好きです。
    日本での生活は苦労もあると思いますが、大変なことも大切な経験として、楽しんでください。詩も、書き続けてくださいね。

  2. 張立夫 のコメント:

    コメントありがとうございます.
    思いは言葉を超えることができると私は信じています.
    日本の文化での留学生活はいろいろ勉強となりました.
    詩も引き続きがんばります.

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