スピコン午後部第2位「私のドタバタ日本適応記」

午後部 第2位  黄熙成(韓国・男性)「私のドタバタ日本適応記」

スピーチをするファンさん

スピーチをするファンさん

みなさんは記憶に残る失敗がありますか。人はだれでも失敗をします。失敗をしたときははずかしくて、自分にはらもたちますが、失敗をとおして、何かを感じ、学べるいいきかいだと思います。私も日本に来てから2ヶ月しかたっていませんが、たくさん失敗をしました。私のドタバタは出国の日から始まりました。

 空港にはティアラという韓国の有名な女性グループが来日するためにいました。いっしょに来た友達はみんなティアラを見に行ってしまい、私はわすれられたようで、とてもさびしかったです。

 日本に到着して、空港にいとこがむかえに来ました。いとこはずっといぜんから日本に留学していたので、ひさしぶりに会いました。でも、いとこは私を見るやいなや、「ティアラは?」と言いました。私はティアラのせいで、またわすれられました。

 次の日は、レベルテストのために地図を見ながら学校に行きました。そのとき、おばさんが近づいてきて、いっしょに道をさがしてくれました。そのおかげで迷わないで学校に行くことができました。

 しかし、家に帰るときはたいへんでした。歩いても歩いても家は見えなくて、30分ぐらい迷っていたら、雨までふりました。やっと家につきました。すっかりぬれてしまいました。

スピーチ前の応援ダンス

スピーチ前の応援ダンス

 よくじつはまちがって急行に乗って新宿まで行ってしまいました。すぐもどり、走って学校まで行ったのでまにあいました。でも、むし暑い中、走って、おおあせをかいていたので、ティッシュであせをふいていたら、みんなの前でじこしょうかいをすることになりました。すると、みんなは私を見て笑いました。なんとかおにティッシュがついていたのです。本当にはずかしかったです。

 ある日、学校が終わって、散歩をしたいと思ったので、歩いて帰ることにしました。でも、まちがって家とはんたいの方向に歩いて行って、大久保駅に行ってしまいました。大久保にはたくさんの日本人が韓国のおんがくと料理をたのしんでいました。

 このように外国でくらしていくということは、たしかにたいへんで、さびしくて、失敗もたくさんあります。しかし、毎日新しいことを見て、経験することができて、いいと思います。道をさがしてくれたおばさんとイーストウエストの先生たちを見て、日本はすこしつめたいというのは私のまちがった考えであり、へんけんであったということがわかりました。

 また、かおにティッシュティッシュがつき、はずかしかった経験をとおして、どうしてたくさんの日本人がハンカチをもっているのかということもわかりました。空港で見たティアラや新大久保でながれるK-POP、また、韓国の料理をたのしんでいる日本人を見て、日本は「近くても遠い国」ではなくて、「近くて近い国」になったと感じました。私も日本と韓国がおもっと近くなるために努力しようと思いました。

 みなさんも失敗をおそれずに、日本で、あるいは世界でいろんなことを感じて、学んではいかがですか。これからも私のドタバタ日本適応記は、まだつづきます。

賞状をもらうファンさん

賞状をもらうファンさん

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