留学生が語る〜可能性のある限り

これは、2007年3月にイーストウエスト日本語学校で行われたスピーチコンテスト午後の部の入賞作品です。

投稿者 趙成燻(韓国)イーストウエスト日本語学校
2007年3月22日投稿

 皆さんは1日どのぐらい歩きますか。私は昔恋人とかなり遠くに住んでいましたけど、お金がない学生だったせいで、1日のデートが終わってよく歩いて家に帰りました。その時、人間は生まれてから死ぬまでどのぐらい歩けるのか知りたくなって、それをいろいろ調べてみたら、約8万km。つまり地球を2回回るほど長い距離でした。それを知ってから、人間というものがそんなに凄い存在なのかと思いました。

 私が最初からこの話をした理由は、今日皆さんに、私と皆さん、つまり人間の無限な可能性について話したいからです。そして可能性のある限り何でもあきらめてはいけないという話をしたいと思います。たとえで歩くことについて話しましたけれども、それ以外にも人間の可能性を見られる例は数え切れないほどあります。例えば、指が3本しかないのにあきらめずに立派なピアニストになった話とか、耳が全然聞こえないにもかかわらず立派な曲を作ったベートーベンなどの例を見ても分かります。今の例では、体のどこかに障害がある人の例でしたが、私たちは体も丈夫だし、まだ若いし、あきらめることさえなければ、何でもできる可能性があると思います。

 私は日本に来て、日本語の勉強を始める時、うまくできるかどうかという恐れと、できなかったらどうしようという不安感もありました。でも一つあきらめてはいけないという気持ちを持って進んで来ました。この気持ちはこれからもずっと持っていくつもりです。それは自分の可能性を信じているからです。

 ここに半分ぐらい水が入っているコップがあります。私はまだ何かを入れられる可能性があると考えます。でもある人には、もう半分も入っていると思われるかもしれません。皆さんはどちらの方に考えたいですか。

 人間が夢をかなえられない理由の一番大きい部分が考え方だと思います。何かを始める前に絶対来る不安と恐れ、でも必要なのは自信です。まずは自分自身の無限な可能性を信じて出発してください。どこまで行けるのか、どのぐらいできるかは、自分の可能性を信じて努力する自分によって決められます。

 最後に皆さん!これを覚えておいてください。私たちにはまだまだ無限の可能性があります。

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